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引継ぎ代行

引継ぎ代行と退職代行のちがい。「辞める」ではなく「引き継ぐ」を代わりに受けるサービス

「引継ぎ代行」と聞くと、「退職代行の仲間ですか?」と聞かれることがあります。名前は似ていますが、頼む人も、代わりにすることも、前提になる関係も、まったくちがうサービスです。

ひとことで言えば、退職代行は「辞める」を代わりに伝えるサービス、引継ぎ代行は「引き継ぐ」を代わりに受けるサービスです。この記事では、2つのちがいを整理し、あわせて、退職代行を使われて引き継ぎがないまま担当の方が辞めてしまった会社が、最初にやることも紹介します。

ひとことで比べると

退職代行 引継ぎ代行
頼む人 辞める方 会社
代わりにすること 退職の意思を会社に伝える 辞める方から業務の引継ぎを受け、後任の方が決まるまで業務を回す
前提になる関係 辞める方が、会社に直接言い出しにくい 辞める方と会社の関係が良好で、辞める方が引継ぎに協力する
終わったあとに残るもの 退職の手続き マニュアル・動画・判断の基準などの業務の知識と、後任の方への引継ぎ
退職の条件の話 運営する会社・団体によって、対応できる範囲が異なる 扱わない。退職の手続きや条件には関わらない

同じ「代行」でも、立っている側が逆です。退職代行は辞める方の側に、引継ぎ代行は会社の側に立ちます。そして引継ぎ代行は、辞める方と会社のあいだに入るサービスではありません。ふつうの引継ぎの「受け手」を務めるだけです。

退職代行とは

退職代行は、会社に退職を言い出しにくい方に代わって、退職の意思を会社に伝えるサービスです。依頼を受けた業者から会社に連絡が入り、以降の連絡もその業者を通して行われることが多くあります。

運営しているのは、民間の会社、労働組合、弁護士などで、どこが運営しているかによって、会社とのやり取りで対応できる範囲が異なります。退職代行を使った退職では、担当の方が出社しないまま退職日を迎え、引き継ぎがほとんど行われないこともあります。

引継ぎ代行とは

引継ぎ代行は、社員が退職や産休・育休で抜けるときに、会社に代わって業務の引継ぎを受け、後任の方が決まるまで業務を回し、後任の方に引き継ぐサービスです。

退職の申し出があっても、後任の採用は退職日に間に合わないことが多くあります。その間、業務は同じ部署の方が仮で引き受け、後任の方が来るともう一度引き継ぐことになります。引継ぎが2回起き、そのたびに情報が抜ける。引継ぎ代行は、この間の「引継ぎ先」を外に置くためのサービスです。

くわしくは引継ぎ代行とはで紹介しています。

引継ぎ代行は、関係が良好な退職が前提

引継ぎ代行は、辞める方が在職中の業務として、引継ぎに協力してくださることを前提にしています。辞める方と一緒に業務を書き出し、画面を操作していただきながら手順を録画し、判断の基準を聞き取ります。

そのため、次のようなことには関わりません。

  • 退職の手続きや、退職日・有給休暇などの条件の話し合い
  • 辞める方と会社のあいだの連絡の取り次ぎ
  • 辞める方を引き止めること

辞める方にとっても、引継ぎ先がすぐに決まれば、残る同僚に負担をかける心配をせずに、予定どおり退職できます。会社にとっても、辞める方の知識が会社に残ります。

名前が似ていて、混同されやすいところ

「引き継ぎ 代行」で検索すると、退職代行の記事や、スマートフォンやアプリのデータの引き継ぎを代行するサービスが多く出てきます。どれも、引継ぎ代行とは別のものです。

言葉 意味
退職代行 辞める方に代わって、退職の意思を会社に伝える
スマートフォン・アプリの引き継ぎ代行 機種変更のときに、データの移行を代わりに行う
引継ぎ代行 会社に代わって、辞める方・休む方から業務の引継ぎを受け、業務を回して後任の方に渡す

退職代行を使われて、引き継ぎがないまま担当の方が辞めたとき

引継ぎ代行は関係が良好な退職を前提にしていますが、実際には、退職代行から連絡があり、担当の方と引き継ぎができないまま退職日を迎える会社もあります。その場合に、会社が最初にやることを整理しておきます。

1. 期限のある業務を先に押さえる

支払いの期日、給与の支給日、税金や社会保険料の納付期限など、遅れると困る業務から確かめます。通帳やネットバンキングの明細、会計ソフトの記録、担当の方のメールから、毎月くり返している業務を拾います。

2. アカウントと連絡先を切り替える

担当の方しかログインできないシステムや、担当の方の名前で登録している取引先の連絡先がないかを確かめ、会社の管理者の方が切り替えます。

3. 引き継ぎに必要な資料を、どこまでお願いできるか確かめる

資料の置き場所やパスワードの受け渡しなど、業務に必要な情報の提供をお願いしたい場合は、どこまで対応してもらえるかを確かめます。やり取りの仕方や、退職の手続きで迷うことがあれば、顧問の社労士や弁護士にご相談ください。

4. 記録から業務を起こし直す

前月の記録を並べると、毎月の業務と金額の流れはおおよそわかります。まずは次の支払いや給与を前月と同じ形で出すことを優先し、手順書にまとめるのはそのあとにします。くわしい順番は退職代行を使われて引き継ぎがない。会社が業務を止めないための立て直しの順番と、経理の場合の経理の引き継ぎがないまま前任者が辞めた。立て直しの順番で紹介しています。

次に同じことが起きないために

引き継ぎがないまま担当の方が辞めてしまうと、会社には何も残りません。業務の一覧、手順の録画、判断の基準を、ふだんから会社のものとして残しておくと、誰が抜けても立て直しやすくなります。残し方は引き継ぎマニュアルの作り方で紹介しています。

引継ぎ代行プラスでできること

引継ぎ代行プラスは、会社から依頼を受け、辞める方(休む方)からオンラインで業務を引き継いで、マニュアル・動画マニュアル・引継ぎAI(質問に答えるAI)にまとめます。後任の方が決まるまでの業務をリモートで代行し、後任の方が慣れるまで最長1か月お伝えします。辞める方と会社の関係が良好であることを前提にしており、退職の手続きや条件の話し合いには関わりません。引き継ぎがないまま担当の方が辞めてしまった場合は、記録から業務を起こし直す立て直しをお引き受けしています。経理・給与計算は、業務の代行はせず、引き継ぎ(マニュアル・動画・引継ぎAIの作成)だけをお引き受けしています。相談と簡易診断は無料です。

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