ChatGPT・Claude・Geminiの会話を新しいチャットに引き継ぐ方法|引き継ぎプロンプト例つき
ChatGPT、Claude、Geminiなどの生成AIと長く会話を続けていると、返事が遅くなったり、最初に伝えた条件を守らなくなったりすることがあります。そんなときは、それまでの会話の要点をAIに「引き継ぎメモ」にまとめてもらい、新しいチャットに貼り付けて続きを始めるのが手軽です。
この記事では、会話を新しいチャットに引き継ぐ方法を、そのまま使えるプロンプトつきで紹介します。
新しいチャットに引き継いだほうがよいサイン
- 返事が遅くなった、途中で止まることが増えた
- 最初に伝えた条件(文体、文字数、使わない言葉など)を守らなくなった
- 前に決めたことと、ちがうことを言うようになった
- 話題が何度も変わり、何を話していたかAIも自分もわからなくなってきた
AIが一度に覚えておける会話の量には限りがあります。会話が長くなると、最初のほうの内容が答えに反映されにくくなります。要点だけを新しいチャットに渡すと、AIが大事なことに集中できます。
会話を引き継ぐ3つの手順
まず、今のチャットで引き継ぎメモを作ってもらいます(下のプロンプトを貼り付けます)。できたメモを読んで、抜けている条件やまちがった要約がないかを確かめます。最後に、新しいチャットにメモを貼り付けて、続きを始めます。
引き継ぎメモを作るプロンプト
今のチャットの最後に、次の文を貼り付けます。
この会話が長くなったので、新しいチャットで続きをしたいです。
新しいチャットの最初に貼り付ける「引き継ぎメモ」を作ってください。
メモに入れること:
1. この会話の目的(何を作っているか、何を決めようとしているか)
2. 決まったこと(決めた理由も1行で)
3. 守ってほしい条件(文体、形式、文字数、使わない言葉など)
4. 今できているもの(最新版だけ。途中の版は入れない)
5. まだ決まっていないこと・次にやること
6. 前にうまくいかなかったこと(同じ失敗をしないため)
条件:
・新しいチャットのAIは、この会話を一切知らない前提で書いてください
・会話で出てこなかったことは書かないでください
・箇条書きで、できるだけ短くしてください
新しいチャットの始め方
新しいチャットには、引き継ぎメモと一緒に、次のように書いて送ります。
前のチャットの続きです。下の引き継ぎメモを読んで、内容を理解したら「理解しました」とだけ答え、私の次の指示を待ってください。
【ここに引き継ぎメモを貼る】
いきなり作業を頼むより、一度「理解しました」と返してもらうと、メモを読み込んだ状態から始められます。内容がちがっていれば、その場で直せます。
何度も引き継ぐなら、仕組みにしておく
同じテーマで何度も会話を引き継ぐ場合は、次のような方法があります。
- 引き継ぎメモをファイルで残す。メモをメモ帳やドキュメントに保存しておき、引き継ぐたびに書き足します。どのAIに切り替えても使えます。
- プロジェクトやメモリの機能を使う。サービスによっては、資料や指示を登録して、複数のチャットで共通して使える機能があります。毎回貼り付ける条件は、そこに入れておくと手間が減ります。機能の名前や使える範囲はサービスやプランで異なるので、使うサービスの案内で確かめてください。
- 長い資料は、チャットに貼らずにファイルで渡す。会話の中に長い文章を何度も貼ると、すぐに会話が長くなります。
仕事で使うときに気をつけること
会話の内容に社外秘の情報が入っている場合、引き継ぎメモにもその情報が入ります。メモを保存する場所や、別のAIサービスに貼り付けてよいかは、会社のルールで確かめてください。
人の業務の引き継ぎにも、同じ考え方が使えます
AIの会話を引き継ぐときに「目的・決まったこと・条件・次にやること・うまくいかなかったこと」を書くのは、人の業務の引き継ぎ書とほぼ同じです。相手が何も知らない前提で、要点だけを書く。人の業務の引き継ぎ書も、この形で書くと伝わりやすくなります。
AIを使って、人の業務の引き継ぎ書を作る方法はAIで引き継ぎ書を作る方法、引き継ぎ書に何を書くかは引き継ぎ書の書き方で紹介しています。
よくあるご質問
ChatGPT、Claude、Geminiのあいだでも引き継げますか?
引き継げます。引き継ぎメモは文章なので、別のAIに貼り付けても使えます。ただし、AIによって得意なことや答え方が少しちがうので、新しいAIで最初に「理解しました」と答えてもらい、内容を確かめてから続けます。
前の会話をそのまま全部コピーして貼るのはだめですか?
できますが、会話が長いと、新しいチャットもすぐに長くなり、同じ問題が起きます。要点だけのメモにするほうが、AIが大事なことに集中できます。
引き継ぎメモがうまくまとまらないときは?
「決まったこと」「今できているもの」など、項目を1つずつ頼むと、抜けが減ります。今できているものが長い文章の場合は、メモには入れず、ファイルにして新しいチャットで渡します。